Raspberry Pi type Bが発売されてから、1年半くらい経っているということで、ネタとしては古いのですが、はじめは品薄で、最近になって入手性がよくなって、手を出す人が多くなったようなので、ブログを書きます。Raspberry Piのインストール用NOOBSは比較的インストールが楽ですが、HDMIかDVI入力のあるディスプレイへの出力が必要です。インストール作業を行う勉強会などでは、ディスプレイを用意するのは現実的ではないので、Windows、Mac OS X、Ubuntu、それぞれで、SDカードにRaw ImagesであるRaspbian “wheezy”( http://www.raspberrypi.org/downloads )を書きこんで、シリアル接続でRaspberry Piを起動する方法を調べました。
シリアル接続には、USBシリアルケーブル 半導体,TTL-RS232コンバータ,TTL-232R-Rpi,for Raspberry Piなどを使用するといい。このケーブルの場合、http://kantired.tumblr.com/post/44730456768/raspberry-leaf-raspberry-piにある写真を見て、GNDに黒色の端子を、TXDに黄色の端子を、RXDに赤の端子をつなぐといい。
また、SDカードリーダー・ライターは、ビックカメラで、ELECOM カードリーダライタ USB2.0対応 SD+MS+CF対応 ホワイトFACE MR-A39HWHF1をポイントを使って、300円ちょっとで買いました。これは、Ubuntu、Windows、Macで使えました。
1. Ubuntu 12.4
2013-07-26-wheezy-raspbian.zip を展開。
$ unzip 2013-07-26-wheezy-raspbian.zip
1.1 ddコマンドでイメージをSDカードに書き込む方法
SDカードをカードリーダー・ライターにさして、/var/log/syslogを見て、SDカードのデバイス名を知る。ここでは、/dev/sdxとして
$ sudo dd bs=4M if=2013-07-26-wheezy-raspbian of=/dev/sdx
結構、時間がかかる。書き込み後、SDカードをRaspberry Piにさす。Raspberry PiとUbuntu PCをシリアル接続した状態で、Ubuntuでターミナルエミュレータを起動して、
$ screen /dev/ttyUSB0 115200
を打ち、Raspberry Piを起動。デバイス名は環境依存かもしれない。起動画面を見れない。ddコマンドで、SDカードにイメージを書き込む方法はダメ。
1.2 usb-imagewriterを使う方法
usb-imagewriterをインストール
$ sudo apt-get install usb-imagewriter
SDカードにイメージを書き込む。
$ sudo imagewiter
書きこんで、SDカードをRaspberry Piにさして、起動。シリアル接続した時、起動画面を見れない。
1.3 NOOBSをSDカードにコピーする方法
gpartedでSDカードをFAT32でフォーマット。
$ sudo gparted
http://www.raspberrypi.org/downloadsのNOOBSを展開して、中身をSDカードにコピー。
SDカードをRaspberry Piにさして、シリアル接続して、起動。ユーザ名 root、パスワード rasberryを入力すると、rescue modeに入れるが、OS導入前の状態で、Raspbianをインストールする方法がわからず。
2. Windows
Vistaでテスト。USBシリアルケーブル 半導体,TTL-RS232コンバータ,TTL-232R-Rpi,for Raspberry Piを用いてシリアル接続を行う場合、Windowsで、ドライバーソフトをインストールしておく。
2.1 Win32DiskImagerを使う方法
Win32DiskImagerをダウンロード、展開。Win32DiskImager.exeを実行。イメージを選択して、SDカードのドライブを選択して、SDカードに書き込み。SDカードをRaspberry Piにさす。
Tera Term Proで接続。シリアル接続を選び、ポート(私の場合、COM11: USB Srial Port(COM11)、多分環境依存)を選択。通信速度を115200に設定。Raspberry Piを起動するも、起動画面を見れない。
2.2 DD for Windowsを使う方法
DD for Windowsをダウンロード。インストール。DD for Windowsを起動。SDカードを認識できず。
2.3 flashnulを使う方法
flashnulにアクセスできず、試せず。
3. Mac OS X(Moutain Lion)
USBシリアルケーブル 半導体,TTL-RS232コンバータ,TTL-232R-Rpi,for Raspberry Piを用いてシリアル接続を行う場合、Macで、ドライバーソフトをインストールしておく。
3.1 ddコマンドでSDカードにイメージを書き込む方法
/var/log/syslogを見て、SDカードのドライブ名を知る。
$ sudo dd bs=1m if=2013-07-26-wheezy-raspbian of=/dev/disk1
ディスク番号は環境によって違うかもしれないので、注意。SDカードをRaspberry Piにさして、Raspbery Piをシリアル接続して、起動。
$ screen /dev/tty.usbserial-XXXX 11520
起動画面を見れず。デバイス名は、SDカードをさしていない状態で、USBケーブルをさした時、
$ ls /dev/tty.usbserial*
として、知ることができる。私の環境では、/dev/tty.usbserial-FTGQVWQ6となったが、環境依存かもしれない。
3.2 diskutilを使う方法
$ sudo diskutil umount /dev/disk1s1
$ sudo dd bs=1m if=2013-07-26-wheezy-raspbian.img of=/dev/disk1
$ sudo diskutil eject /dev/disk1
ディスク番号は環境によって違うかもしれないので、注意。
SDカードをRaspberry Piにさして、Raspbery Piをシリアル接続して、起動。
$ screen /dev/tty.usbserial-XXXX 115200
起動画面を見れた。ユーザ名 pi、パスワード raspberryでログインできた。
4. 結論
ディスプレイなしで、SDカードにイメージを書きこんで起動するには、現状、Mac OS X環境でしかできない。勉強会でインストール作業をやるには、Macノートを持って行ってやるしかないだろう。
5. Raspberry Pi type B、シリアルケーブル入手先
jp.rs-online.comで買うと、Raspberry Pi本体が安いし、注文して翌営業日に届く。
6. 参考url
RPi Easy SD Card Setup
7. 追加情報
Ubuntuでも、ddコマンドで、SDカードにイメージを書きこんで、Raspberry Piを起動できるらしい。http://cryptlab.blog.fc2.com/blog-date-20130123.html。gpartedでパーティションをリサイズするのがキモなのかな?
→UubntuでddコマンドでイメージをSDカードに書き込み、gpartedを起動して、bootではないパーティション(ext4フォーマット)を拡張してみたけど、Raspberry Piは起動せず。パーティションの拡張は空きを全部使うのと、5.82GB(大きさは適当)に拡張してみたが、どちらもダメ。Ubuntuでddを使うのは地雷だな。